過去の院長コラムより 平成〇〇年 2月
 人はなぜ体調が低下するのか?なぜ病気になるのか?
 最近数年、なぜ病気になるのか?という問題で一つの重大な原因に行き着くことができました。現代医学の大課題であると同時に、東洋医学古典理論にも曖昧にして避けてきた課題ですが、35年の臨床体験、50年の健康についての模索のなかから検証できる原因が浮かび上がりましたので報告いたします。
 その答えとして小腸の機能が反映していることを検証結果から発見しました。古代から風邪は万病の元として伝承されています。確かに、体調不良のきっかけは風邪がその割合の多くを占めます。しかし、その風邪もその原因を追求していくと、さらに小腸の炎症が原因になっていることが殆どです。すべてと言ってもよいくらいの高確率です。
 それは、風邪の症状および多くの全身症状についても診断上小腸の炎症が原因であることが大部分であるからで、更に小腸のみを徹底した調整をすると、風邪のみならず全身に発生している全疾患が解消するのです。このようなわたしにしかできない方法により検証しているのです。
 その小腸の炎症は何か?
 食中毒です。下痢、嘔吐、腹痛と言った強い症状のみが食中毒ではないのです。食中毒の症状がでないレベルの食中毒が、人の体調を大きく崩す原因になっています。これから我々は食物に対する見方を大きく変える必要があると思います。つまり食物は常時無菌状態ではないということです。湿度、気温、時間が揃えば、一瞬にして菌の汚染が増大します。小腸粘膜から栄養素とともに血管に吸収され、全身組織に循環します。
 食物からの侵入が病気現象の大部分を占めることを検証し、このシンプルな発想から多くの障害を的確にとらえ、確実な治療効果を上げることができるのです。これに対して東洋医学古典理論では、病気の原因の大部分を外的環境からの邪気の侵入としています。東洋医学に効果が伴わないのも当然でしょう。
体調を崩す原因として小腸機能の低下にあることをまず報告しておきたいと思います。詳細は次回に報告したいと思います。
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