過去の院長コラムより 平成〇〇年 10月20日
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 今年の4月メキシコから始まった新型インフルエンザは、翌月には、日本も上陸し、その後.厚生労働省が種々な対策を立ててきました。最初の強制入院も変更され感染しても入院しなくてもよいように変わりましたが、一時、感染患者が出た神戸方面の商店街では人通りもすくなったことがありました。
 政府の予測報道から大流行の可能性を知らされ、心配の声は全国的に広がったことも既に忘れつつあります。ワクチンの大量な供給不足の話が出たこともありました。新型インフルエンザでは、政府、感染症研究所の専門家、そして国民、皆が振り回されてきたようです。
 私自身、予測は出来ませんので大きな声では言えませんが、最初から大問題になるようには思えず、たぶん大丈夫だと思いますよ!とあいまいな言い方ですが、来院する患者さんに話してきました。
 先月の9月の段階では、タミフルの予防接種を勧める話がテレビなどで報道されましたが、10月になると、この話も下火となって、患者さんからの予防接種を受けるべきかどうかの相談もぱったりなくなりました。
 私自身は当初からタミフルの不足にも気にも留めず、予防接種をする気が全くありませんでした。強毒性が最初言われ、次に毒性は強くは無いが感染力が強いというような報道に一貫性が全くなかったことが印象的です。
 感染力については、通常の季節性インフルエンザの方が格段に強いはずです。かぜの病原体のローテーションは、1年から1年半が普通ですが、いったん切り替わると、1週間ほどで瞬く間に日本全国に感染が広がります。このことからも新型インフルエンザの感染は逆に極めて弱いのではないかと思います。ついでに現在の日本での風邪のほとんどが、今年8月後半から切り替わったインフルエンザ桿菌と予想しています。その前はB型インフルエンザウイルスだと思います。
 新型インフルエンザに過剰に反応するのは、それだけで脳内のストレスとなって免疫力を損ないます。常に泰然とした姿勢が感染を防ぐ特効薬でしょう。ただ、くれぐれも油断はしないことです。
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