来年の桜の季節は桜餅を!(2007年05月16日)

 新緑の風に初夏の風情が感じられるころとなりました。日々の臨床の場から今年の春を振り返ってみますと、昨年と並んで花粉の影響がひときわ強い年でした。 2~3月にかけて杉、4月は桜と続きましたが、今年気づいたことのなかに、日本人がこの国土で工夫してきた季節ごとの習慣のすばらしさがいくつかあります。 その一つは、和菓子です。毎年3月、4月になりますと和菓子屋さんの店頭に桜餅の旗、ビラが目立ち、桜の季節の実感を盛り上げます。なぜ、桜餅なのでしょう?これは気のせいなのでしょうか。どうも気になり、実験してみました。 満開の桜の木々の下で、和菓子屋で買った桜餅を2個持参しました。そして桜の下で体の観察をしますと、かすかに呼吸が浅くなり、かすかに頭がボーッとするのが感じとれます。続いて、桜餅を1つ、2つと葉ごと食べるとその呼吸が深く回復し、頭のボーッとしためまいに似た感覚が消えていきました。 近年、マンションの庭その他、桜の木が増えています。そして、桜の花粉の影響で呼吸器の症状ばかりではなく、胃腸障害から血行が悪くなり、風邪の症状が起こり、腰痛、根違いなどに悩まされる人が多くなります。思い出してください。例年、桜の時期にはなぜか体調を崩した経験があるはずです。これらの原因に、この時期の花粉が影響しているのですが、中でも主要な原因が桜の花粉なのです。 来年の春はこのコラムを思い出して、皆さん桜餅を試してみてはいかがですか?やはり、ほんのり塩の効いた葉っぱごと食べる桜餅の味はこの時期が一番です。秋など他の季節では、このうまさを味わえないのではないでしょうか?
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