神奈川県 N・Hさん 主訴:ジストニア

私は2005年末からジストニアを患い、2年半前インターネットで茂木先生を知ることができました。今では自分でもどう検索したのか分からない、本当に偶然の巡り合わせです。
「ジストニア友の会」HPではジストニアとは「脳や神経系統の何らかの障害により、持続的または不随意的に筋肉が収縮したり固くなったりする難治性の疾患」と説明されており、私の場合は首が勝手に上下に動く・四肢や上体がねじれる。まぶたがきつく閉じようとする・あごが左右や前にずれる・唇や舌がくねくね動く・声がでない・箸が持ちにくいなどの症状を経験しています。
このうちまず現れたのがジストニアである眼瞼痙攣、特に左瞼の痙攣でした。以降全身に症状が進行する中で解決策を探しつづけましたがその甲斐あって、周気堂に来てようやくパズルのピースがはまり出しています。
診察していただいた結果、原因は発症の数ヶ月前に受けた左顎関節症手術時にMRSAという耐性菌に全身が感染したことだと分かりました。
自分でも顎関節症の手術は見過ごしてきた点ですが、振り返ると術後から視界の違和感などの異変を次々感じ始めた覚えがあるので身心共に納得しています。
発症から計10件以上の病院を巡ってきた経験とはあまりに違う診察に、初診時は戸惑いもあったのが正直な感想です。しかし私から口に出さない不調まで先生は機械も使わず見つけて下さるので驚きで興奮し、さらに「これまでいっぱい辛い思いをしてきたからこれからは楽しいことが待っているよ。」とまっすぐ伝えて頂けて胸が熱くなって安心感が一気に広がりました。
治療も負担がないのに全身が活性化する感覚があり、最近では「体がガッシリしてきたね。」と先生から言ってもらえるまでになっています。待合室でも他の患者さんに「ずいぶん良くなりましたね。前はすごく辛そうだったのに良かったですね。」と声をかけて頂けることもあり、嬉しく励みになります。
これだけでも感謝しきりですが、さらに精神的に救われたのが「私の問題の根底には幼少期にプールサイドで転倒。後頭部強打したことによる頭部の微細骨折がある」と触診されたことでした。
私はジストニアになるずっと前の幼少期から身体にだるさ・痛さを感じていました。突然意識を失うこともあり脳のレントゲン検査も受けましたが異常はなくストレスで片付けられてしまう上に、当然ながら他人と体感の比較ができないので「皆も同じ位だるいのだから我慢しなければ」と自分を年々追い込み無理を重ねてしまいました。それが一転、幼少からの不調が気のせいでも自分が弱いからでもなく、ちゃんと原因があったと知ることができてから気持ちにゆとりが生まれて心の内を表に出せるようになり、ジストニアの回復も加速度が増しているようです。
元々はジストニアを治療する為に通院を始めましたが、今では体全体を向上させようという気持ちに変化しています。体は1つなのだから考えてみたら当然のことですが、基本的なことを見失っていました。これからの回復がますます楽しみです。
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