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今月は治療の話 (2010年05月08日)

近頃聞きなれていた暖冬とは程遠い、数10年ぶりの低気温の春が続きました。野菜の高値が騒がれ、稲作の準備の遅れなど言われてきました。五月の連休に入りようやく爽やかな五月晴れの日々が訪れ、何やらほっとした感じがしています。 今日は治療と健康について、極めて専門的お話をさせていただきます。「痛み等の症状について」 痛みを除くことが治療であるという医学はとうに限界が見えていることを知る必要があります。 我々は習慣から、痛みを代表として症状は即、不健康あるいは体の故障とした見方をしてきて、その症状を解消したり、除去したりすることを治療とする傾向がありました。体に対するこの見方は果たして正しいのでしょうか?少し考えて下さい。 正しい体の見方からすると、症状の初期的なものにはある程度有効ですが、深く観察すると、症状という体の変調の結果としての現象を除くことが治療となり、原因については度外視されていますから、その症状が生体の健康維持機構が働いている結果だとしたら、本来の生命力を弱めることにつながります。一時的症状の消失はあってもかえってその原因は増強して、それが更に症状の出現となって悪循環を繰り返し、生体機能を弱めていくことは冷静に考えたら理解できるはずです。このような観念を基本とした治療の限界に直面しているのが、現代の医療界全般にわたった実情であると思います。「症状を消す対症療法は西洋医学だけの傾向でしょうか?」「東洋医学は対症療法ではないのでしょうか?」 いいえ、違います! 症状を単に体の変調のポイントとして、症状を消すことを大きな目標としていることは、東洋医学である従来の針灸医学も変わりありません。古来の鍼灸医学でもその痛み・症状がなぜ、どのような機序で出現しているのか解明しようとしていません。このような意見には反論も出るでしょう。では「凝り」はなんなのか? 「肩こり、背中の凝り、腰の凝り、痛み」 これらは脊椎と関係がありますが、東洋医学では解明されていません。これら凝り、痛みのある部位は必ず脊椎、その他の骨格の関節が緩んでいるのです。関節は正常では締まっています。異常状態では緩むことから関節がずれ、神経を圧迫して障害、つまり症状を引き起こします。いわゆるカイロプラクティック等の脊椎調整法はそれを治療効果の最大の根拠にしていることは既に周知のことです。 このようにして凝りのある所、必ず、その深部にある関節の緩みが生じています。つまり、周囲の筋肉を硬くして凝りとなり関節の緩みを防止しています。勿論その原因である関節の緩みが解決したときには、自ずと凝りは消失します。慢性の凝りはそのような体質から脱することができない状態にあるのです。慢性の凝りであるなら、その体質を改善するのが正しい治療ということになります。「病院医療、従来の鍼灸治療、指圧、マッサージ治療の限界」 従来の多くの一般医療、鍼灸等では単に症状を障害そのものとして、正確な原因を診断しないところに多くの疾患が改善されず、多くの不健康者が健康的体質になれないのです。「周気堂治療室における針治療は症状を障害とは見ません。症状を大事にします」 症状を忌避せず健康維持のため、健康回復のための生体機能現象ととらえます。そのことを理解せず、症状を攻撃対象とする方の治療は、こちらの治療方針と相容れないものですから、診断から治療にいたるまでの行為が不可能となりますので治療をお断りしています。受診される方はこの点ご了承下さい。